大人のにきびとは?
そもそもにきびとは何でしょうか?にきびとは皮膚の炎症性の病気の一種でアクネ(acne)と呼ばれます。
にきびは皮脂を分泌する毛穴がつまって、その詰まった毛穴の中に皮脂や角質がたまることでできる炎症性の症状です。
そしてアクネ菌と呼ばれる細菌が詰まった毛穴の中で増加して、皮脂の中の炎症を引き起こすタンパク質を刺激することで、炎症がおきて赤くなったり黄色い膿が出たりするのです。
十代の思春期のころのにきびの原因のほとんどが過剰な皮脂の分泌なので、洗顔などをこまめにしたりすることで清潔に保てばある程度は防げたりします。
ですが大人になってからのにきび(一般的にはにきびとは呼ばすに吹き出物と呼ばれることが多いですが。)には、様々な要因が絡み合って起こることが多いのでなかなか洗顔だけでは直りにくいのが現状です。
それでは大人のにきびはどのような原因でできるのでしょうか。
大人のにきびの原因
大人のにきびができる原因には様々なものがありますが、基本は社会的なストレスが原因だと言われています。
思春期を経て社会にでると仕事などさまざまな事柄によるストレスを多く感じるものです、生活の乱れや環境の変化もストレスを引き起こす原因となります。
大人になるとそのようなストレスや生活の乱れによってにきびができることがあります。
また睡眠不足はお肌の大敵とされていますが、大人になるとやはり睡眠不足が原因でにきびができることがあります。
更に乾燥肌など肌の水分不足による角質層のバリア機能の低下もにきびができる原因となっています。
大人のにきびができるもう一つの大きな原因は、食事が大きく関わっています。
大人になっての脂っぽい食事や甘いもの、またはアルコールなどの糖分の多い物や辛い物などの刺激物を大量に食べることでもにきびは引き起こされます。
ただチョコレートなど特定のものを食べるとにきびができるという噂もありますが、その噂に対する科学的根拠は特にありません。
更には運動不足などによる血行不良や新陳代謝が低下することでにきびができやすくなるようです。
このように大人になってからのにきびの原因は、ストレスや睡眠不足などの心理的または社会的要因が大きいようです。
逆に言えば生活改善や体調管理で大人になってからのにきびを防ぐことは可能なのですね。
大人のにきびの治療法方
大人になってからにきびができてしまった時の治療方法ですが、まずは皮膚科の病院を訪れることが必要です。
一般的に皮膚科での大人のにきびの治療法方は抗菌剤や抗炎症剤の塗り薬と、内服薬が使われています。
内服薬の中は三種類のビタミンが配合されていて、皮膚の新陳代謝を促すビタミンB2・皮膚の抵抗力を高めるビタミンB6・色素沈着を防ぐビタミンCの3つです。
このような皮膚科で処方される塗り薬や内服薬は保険適用の範囲内なので費用も安くなるが、その他の治療方法の一つであるピーリングなどの美容行為は保険適用外なので注意が必要です。
ピーリングとはグリコール酸や乳酸などのフルーツ酸(AHA)やサルチル酸などを皮膚に塗ることで、皮膚表面の角質をはがす治療方法です。
ピーリングは皮膚科やエステサロンなどで受けることが出来るが、肌の状態が悪い時にすれば改善に向かうが、肌の状態が良い時に行うと逆に悪くなることが多いので気をつけなくてはいけません。
またピーリングは保険適用外なので値段も一回に料金は平均1万円〜1万5千円程度で、3回行うと5万円くらいの費用が掛かるので注意した方が良いです。
大人のにきび治療法方にはもう一つ漢方薬という選択肢もあります。
漢方薬は身体のバランス全体の改善を目指すので、根本的な体質改善を行うことで大人になってから出来たにきびに効く要素はありますね。